安全規格に基づき沿面距離を確保することが重要です。高電圧の電源は火災や感電と言った事故が起こらないように規格を守らなければなりません。
各回路部分の電圧の確認を行い電位差による沿面距離を確保しながら配置、配線を行ってください。安全規格に遵守した沿面距離の確保は必要不可欠です。
使用する部品によっては部品の端子間で沿面距離が確保できないものもあります。その場合、部品の端子を広げて間隔とり沿面を確保致します。
それでも沿面が確保できない場合、部品の端子間(プリント基板)にスリット(穴)を開ける事により少し沿面距離を緩和する事ができます。この処理も穴の大きさ、電圧により異なり安全規格を確認して距離を確保していきます。
配線経路が無い場合やスリットを用いても沿面距離が確保できない場合は、リード線でその区間をジャンパーすることもあります。
外部からの電源供給の場合、ACインレット(電源コンセント)からのノイズ対策、外部からの入力はケーブルを通して様々なノイズが入ってくるため、適切にノイズ対策を行うことが重要です。
ノイズを除去し、きれいな安定した電源を供給する為に、Xコン、Yコン、ラインフィルター、ブロックケミコン(スーパーキャパシター)、スナバ回路等で電源ノイズ抑制します。この時にも当然、沿面距離を確保しながら部品配置と配線をすることが重要となります。